デビューを見守ったグループの解散を見届けることになりました。

歌が上手くてもダンスが上手くても人気が出ないとダメなんだって。CDが売れないとダメなんだって。私たちがひとりで何十枚もCDを買っても足りないんだって。

彼らに初めて会った代々木公園の景色を、今でも鮮明に覚えています。インディーズアルバムを出して、東京タワーの下で歌った時のことも覚えています。メジャーデビューまで全力で応援するんだって心に誓った日のことも覚えています。メジャーデビューした日のリリースイベントもよく覚えています。

デビューまで応援する！って決めていたけれど、メジャーデビューしたあとも応援することをやめることができなくて、キラキラ輝く彼らと今まで一緒に過ごしてきました。

でも、もう永遠のさよならです。

今年は脱退や解散の話が多くて悲しいですね。グループが解散しても個人として活動していくなら、新しい道を応援する選択肢もあるのかな。私も単推しやオンリー担だったらそうしたかもしれない。でも違うんだよ。グループを愛しているんだよ。これからも個人で頑張りますって言われても、違うんだよ、そうじゃないんだよって言いたい。言いたいけど言えない。言えないし、言ってもどうしようもない。

たとえ活動がなくても、解散って宣言しなければ、いつかまた会えるかもって夢を見ていられるのにな。前に進もうとしている彼らには申し訳ないけど、そう思ってしまいました。

最後のライブが終わって、ありがとうしか言えない私に、楽しかった？って聞いてくれて。うん、って頷いたら、それがいちばんだねって優しく笑ってくれました。年下なのにお兄ちゃんみたいで、かっこよかった。

「これからも一緒だよ」

そんな優しい嘘がつけなくてごめんね。素敵な夢を見せてくれてありがとう。