Re: Stars

ますだ沼暮らし。

テゴマスって世のお母さんを虜にしていると思う

『いっぷく!』(2015年1月23日放送)先っちょ探偵まっすーのコーナーで、あったかアイテムを取り上げた際、VTR中で紹介された生姜インナーを母親にプレゼントしたというまっすーに、大久保さんが「私にもプレゼントしてよ」とねだる場面がありました。その時大久保さんはまっすーに「(私はまっすーの)東京のお母さんだからね」と言ったのですが、いやいや、まっすーって東京出身だからね、と思ったのは私だけではないはず。

でも、テゴマスって、まっすーは東京出身、手越くんは横浜出身なのに、“田舎の少年”イメージで作られているんだなぁと前から思っていたので、大久保さんの言葉は、そんなイメージが浸透していることを裏付けるものなのかもしれません。
 
デビュー曲の『ミソスープ』が、一人暮らしを始めた少年のストーリーなので、その印象が強いのもありますね。
実家からの荷物
「ちゃんとご飯食べてますか」
届いたよの電話
「年末には帰ってくるの?」
ミソスープ作る手は 優しさに溢れてた
大きくない僕だから 寒くしないように
温めてくれた 母の優しさ 会いたくなるね
(ミソスープ)
『ミソスープ』の他にも、親元を離れた少年が家族に感謝する内容を歌った曲がいくつかあります。
そばにいると いつも喧嘩ばかりで
離れたら 初めて気づいたんだ 色んなこと
当たり前なんて なにひとつないんだね
世間知らずな 僕でも分かった
サヨナラはいつか 誰にでもくるけど
親孝行に飽きるまで 元気でいて
(パスタ) 
照れくさくて 言葉にして言えないけど
みんながいてくれるだけで
幸せがあれてるよ
ただいま おかえり
笑顔咲いた これだけで
いつの間にか 子どものように話してた
みんながいてくれるだけで
ここが僕の帰る場所
(ただいま、おかえり)
故郷を旅立つ描写。
あぁ トンネル抜けたら もうそこは雪
街を過ぎたら もうすぐ見慣れた
思い出の場所
(ただいま、おかえり)
『七夕祭り』では、上京した相手を待つ内容でした。
 東京の空には 星がないんだってね
君からの手紙には そう書いてあったけど
こっちは相変わらずさ 何も変わりない

七夕祭りが近づく夜は
並んで歩いたこと 思い出す
覚えているかな ふたりで眺めた
満天の星空に 会いにおいでよ
(七夕祭り)

こうした故郷への想いを歌った曲の他、将来を夢見る姿や、夢を追いかける姿、上手く行かない中でも懸命に立ち向かう姿が描かれている曲が多く、テゴマス自身“素朴な優しい少年が上京して頑張っている”というイメージを抱かせているのかなと思いました。

私はNEWSの初期の頃の楽曲を聞きつつテゴマスからまっすーに入ったので、NEWSでの“一夜限りの恋”のような激しい歌詞をまっすーの口から聞くのがたまらなく好きなんです。ギャップに身悶えしております。
手越くんも手越くんで、NEWSの時とテゴマスの時とでまっすーへの接し方も違うというようなことを言っていて、そういうところも本当に上手いな、と。

今回はテゴマスと“田舎の少年”イメージについて考えてみましたが、テゴマスは本当に興味深い部分が多くて、グループの在り方だったり、まっすーと手越くんの関係性だったり…これからも少しずつ語りたいと思います。


☆2/12追記
『ミソスープ』や『パスタ』などの作詞をされているzopp氏がMUSiC FACTORY TOKYOのインタビューでテゴマスへの提供歌詞について語ってくださっていたので引用します。
テゴマスは、20作ほど歌詞を手がけさせていただきましたが、多くの作品で同じ男の子を主人公にしています。一人の主人公の人生について考えて、そこからいろいろな時期の物語やシーンを描くんです。場合によって物語は長短様々ですが、ネタが限られるので、長い物語を作ってそこから小刻みに出す方が、キャラクターも決まっているので楽しいです。(MUSIC FACTORY TOKYO
zopp氏の物語の主人公がテゴマスの姿として浮かび上がって来ているのが、アーティストと楽曲の関係としてすごくおもしろいところだと感じました。